FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(P-WRC)第8戦(世界ラリー選手権=WRC第16戦)は、「ラリー・オーストラリア」を最終戦として開催された。硬く締まった路面は超高速ステージとなり、また滑りやすい土質から過酷な条件で争いとなった。
今年からP-WRCへ投入された「Gr.Nダンパー」もさまざまな改良が進みその真価が問われる。
初日テインのサポートするアキ・テイスコネンはこの日のSSを慎重に走行しながらもP-WRC4位と残り2日のラリーでの追い上げに期待が掛かる。レグ2、テイスコネンは順調にラリーを運びトップに1分14秒差の2位までポジションを上げた。レグ3、この日最初のSSも順調にこなしP-WRC2位をキープするものの2本目のSS21、序盤の高速セクションでコースオフ。車両は転倒し惜しくもリタイアとなってしまう。
残念ながらテイスコネンのリタイヤで今シーズンを終える形となった最終戦だが、「Gr.Nダンパー」はシーズン当初から飛躍的な進化を遂げ、来シーズンはさらにその性能を発揮することとなるであろう。 |