全日本ラリー第5戦は岐阜県高山市周辺を舞台とするラリーハイランドマスターズで、いよいよシーズンの最終戦を迎える。
乗鞍岳東側を周回するルートは岩盤やガレ場、ワダチができる砂利道と路面状況も過酷。そして天候もスタート直後から雨が降り出し波乱の展開が予想された。
4Cクラス、前戦赤井川でリタイヤしチャンピオン獲得には優勝が第一条件の東京スバルラリーチーム鎌田、最初からマキシマムアタックをかける。序盤、悪路対策で車高を上げたセッティングが思うように決まらずSS1、SS2を終え順位は5位。サービスでセッティングを変更し追い上げにかかる。SS3、4をセカンドベストのタイムで順位を3位まであげる。天候、そして路面はさらに荒れていく中SS5で2位まであと2.4秒に迫る。SS6を終えれば3回目のサービスとなる。完全に日は暮れナイトステージでの逆転にチームも備える。しかしSS6フルアタックをかけるインプレッサは右コーナーをオーバースピードでコースオフ、復帰できずにリタイヤとなってしまう。これでシリーズを2位で終えることとなった。この後悪天候のなか降雪によりSS8からの残り3本のSSはキャンセルされ競技終了。
Bクラスではランサーを駆る石川が荒れる路面の中、車をいたわりながら3位入賞となった。
2006年全日本ラリー選手権はクラス編成が変わり新たなスタートとなる。新たなクラスでTEIN装着車両が活躍してくれるだろう。 |