2008年アフリカンラリー選手権 (ARC)の第1戦が2月9〜10日にタンザニアを舞台に行われました。当社社長でもある市野がコドライバーとして三好選手ともに参戦。ダルエスサラーム周辺に約600kmのコースが設定されたラリーは、始まる前から波乱続きでした。ケニアの内政事情により、日本から輸送した本番車のランサーEvo.IXが待てど暮らせどモンバサ港から出られない事態に!なんとレッキは地元のレンタカーにて行うこととなった。ついにラリー開始までに港から出られなかった本番車をあきらめ、ラリーには地元の有志からランサーEvo.VIIを好意で借り受け、それをメカニックがなんとか一晩でマシンを仕上げて強行出場!どうにかリタイアだけは免れた。
SS1終了後、サービスにレッキカーが到着。レッキカーから外した日本国内スペックのTYPE HGを装着。「TYPE Gr.Nの性能には遠く及ばないものの、借りた車に元々についていたショックより100倍よかった!」とはドライバーの三好選手。もちろんアフリカの大地には役不足だが、それでも満足な走りができるようにはなった。SS2からはブレーキホースの破損に始まり様々なアクシデントに襲われたが、なんとこの借り物のランサーEvo.Z、エンジンパワーだけは怖いほど出ていたようで、順調に順位を回復してLeg1を9位で終了。以降のラリーも様々なトラブルと格闘し続け、ついに最終SSでは絶好調だったエンジンもミスファイヤーがどんどんひどくなり、いつ停まってもおかしくない状況。途中激しい雨にも襲われたが、なんとかトップタイムをたたき出し、終わってみれば総合8位で3ポイントをゲット!様々なトラブルにもあきらめないというラリーの本質を改めて教えてくれた開幕戦でした。ラリー終了後ランサーEvo.IXは無事に港を出て、第2戦以降はTYPE Gr.Nを装着したランサーEvo.\でトップを狙います。 |