アフリカンラリー選手権(ARC)第6戦が9月12〜14日にザンビアの首都ルサカをスタートした。
三好/市野組として当社社長の市野もコ・ドライバーとして参加しているアフリカンラリー選手権。第3戦ルワンダが治安悪化により中止になってしまうなど、波乱のあった今年のアフリカンラリー選手権も今回で最終戦となる。
三好/市野組は第4戦ケニア、第5戦ジンバブエと優勝しており、第5戦終了時にはシリーズランキングトップに浮上しているため、シリーズチャンピオン獲得に期待がかかる。
ようやく手の届くところまで来たシリーズチャンピオンへの切符だが、シリーズランキングトップとはいえ、リタイアしてしまうとライバルにシリーズチャンピオンを奪われる可能性があるため、絶対にこのラリーを落とすことはできない。
まずは1日目から好調なスタートを決め、スーパーSSでベストタイムを叩き出した。偶然にもこの日はコ・ドライバー市野の誕生日。ベストタイムが最高のバースデープレゼントとなり、シリーズチャンピオンもより現実味を増してくる。
続いての2日目、昨日に続いて好調な走りを見せる三好/市野組であったが、しかしここでアクシデントが発生する!!走行中に下回りをヒットしてしまったため、タイロッドを破損してしまった。
シリーズチャンピオンへの雲行きが怪しくなってくる中、優勝への綱をたぐり寄せるため、必死の修復作業を行う。なんとか無事に破損箇所を交換しラリー復帰することができた三好/市野組は、1位を奪取すべく猛追を見せる。すると1位を走るムナ・シン選手になんとマシントラブルが発生し、リタイアとなってしまう!!やはりラリーは何が起こるかわからない。三好/市野組は再び1位を取り返す。
しかし、もう1人のライバルである2位のジェイムス・ホワイト選手が確実に迫っており、三好/市野組に襲い掛かる。
もし再びマシンを破損してしまえば、致命的なタイムロスに繋がってしまうため、一瞬たりとも油断できない状況が続く。
この緊迫した状況下でテインのGr.Nダンパーはアフリカの過酷な環境にもかかわらず、優れたポテンシャルを見せて追っ手からの追走を振り切り、見事三好/市野組が1位でフィニッシュした!!
そして念願である日本人初のシリーズチャンピオン獲得とTYPE Gr.Nダンパーのアフリカラリー制覇という快挙を成し遂げたのである!! |