2009年のP-WRC(プロダクションカー世界ラリー選手権)が始まった。
開幕戦は2月12日〜15日ノルウェーのハマーを基点に開催された。2月のノルウェーは当然のことながら雪に覆われ、スノーラリーとなる。SS本数は23本、SS総距離は361km。気温は氷点下だが熱い戦いが期待される。
昨年の最終戦でP-WRC初優勝を飾ったP.フローディン選手は、今年その初優勝を共に戦ったロシアのウスペンスキーラリーテクニカから参戦する。また地元ノルウェーのA.ミケルセン選手も同じウスペンスキーラリーテクニカから参戦した。
P.フローディン選手、A.ミケルセン選手の二人はP-WRC合同テストには不参加だったが、事前に十分なテストを行いセッティングを煮詰めて今回のラリーに自信を持って臨む。
DAY1 SS1からP.フローディン選手、A.ミケルセン選手の二人は好タイムを連発しトップグループを形成する。
だが、P.フローディン選手はSS5、A.ミケルセン選手はSS8にてコースオフしスタック、脱出するのに数分のロスをしてしまい後退、DAY1をA.ミケルセン選手は6位、P.フローディン選手は9位で終えた。なおA.ミケルセン選手はこの日4回のベストタイムを獲得した。
DAY2 A.ミケルセン選手はこの日ベストタイムこそないものの好タイムを連発し4位まで回復、上位とのタイム差を考えると更なるポジションアップに期待がかかる。P.フローディン選手はこの日最初となるSS10をベストタイムを獲得するもののSS12で再度コースオフし後退した。上位入賞の望みは少なくなったがSS14、SS16でベストタイム、速さをアピールした。
DAY3 P.フローディン選手はこの日4回のベストタイムを獲得するが、今までのコースオフが響き7位フィニッシュとなった。また追い上げを期待されたA.ミケルセン選手は2回のタイヤバーストにより競技続行不可となりリタイヤとなった。
P.フローディン選手、A.ミケルセン選手ともに残念ながら上位入賞は出来なかったが、全SS23本中ベストタイムをP.フローディン選手は8回、A.ミケルセン選手は4回と合計12回とベストタイム奪取率は52%と抜群の速さを見せつけ、二人のドライバー、ウスペンスキーラリーテクニカ、そしてテインダンパーは注目を集めた。
次戦は4/3〜5のポルトガルになります。 |