12月中旬、中国南部の広東省佛冈県清远市周辺の山裾で中国ラリー選手権第4戦が行われた。
この地域は、沖縄よりも緯度が低い亜熱帯地域のため、日中は半袖姿も珍しくない。ところが、ラリーのあった週末は36年ぶりの寒波に襲われ当地でも霜が降り、同省山間部では降雪・路面凍結もあり交通がマヒした。
今回のラリーは、SSトータル149.89km。ダートトライアル会場を使ったSS1を除き、全ステージ、コンクリートターマックである。2箇所の林道を右回り、左回りと数回ずつ使い、合計14本のSSが設定されていた。
テインのサポートするKSTチームには、開発もほぼ完了した新型Gr.N DamperをMark/Robbie組にプライベートテストから投入。その仕上がりにドライバーのMark Higginsも「Very Good!!」と大絶賛!このラリーを勝ってシリーズチャンピオンを決めるお膳立てが整った。また、HG Damper、Specialized Damperユーザーも30余台と増え、Gr.N Damperの活躍を筆頭に、ここ中国でもテインダンパーの評価は年々上がってきているようだ。
ラリーは、金曜午後にダートトライアル会場でのSS1からスタートした。出走順1番で優勝候補のMark組は、コースの清掃役となりトップグループから2秒ほど遅れたが、余裕の表情。ところが、翌、土曜日Day1最初のSS2、Mark組は痛恨のパンク。SSスタート早々にパンクしたため、ステージ内でタイヤ交換せざるを得ず、トップから1分半の遅れとなってしまった。その後、必死に追い上げを開始!しかし、トップのDavid組とはまだ1分半ある。
そして、ここ佛冈のコンクリートターマックは、ちょっとでもラインを外した車を、次々と餌食としパンクさせて行った。
日曜日Day2は、万宇チームDavid組、HHチームPatrik組と欧州助人組からスタートである。その間にKSTチームDong組、SRTCチーム韓組が割って入り、中国人選手も上位で頑張っている。この日残念だった1人目はPatrik組。今ラリー2度目となるパンク。次に、最終SSまで総合2位、中国人1位だったDong組。最後の最後で韓組に0.6秒逆転され3位。
これらの波乱も全く気にせずSSベストで追い上げていたMark組は2位に付けた。そして、一番残念だったのがDavid組。最終的に2位に1分弱の差を付け1位でゴールしたが、再車検でペナルティーを受け9位に落ちた。
その結果、Mark組優勝、KSTチームシリーズチャンピオン獲得。また、中国人ドライバー1、2位もKSTチームのDong組、Wei組と完全優勝を達成。全車テインサスペンション装着!
2010年CRC。中国での熱い戦いも終わった。サポートのテインスタッフと共に、優勝車の足元には、必ずテインサスペンションがある。 |