香港の東に位置する珠海インターナショナルサーキットは、中国でもマカオに次いで歴史のあるサーキットである。1周約4.3kmのコースは、ストレートとヘアピンを繋いだストップアンドゴーのコースレイアウトを持つ。
テインでは、2000ccクラスにフォード・フォーカス4台、ホンダ・アコード4台、キア・フォルテ4台の合計12台にダンパーを供給している。1600ccクラスは北京現代のi30の2台だ。
今週のレースは、テストデーから気まぐれな雨に見舞われ、各車ともドライでのまとまったテストが行えなかった。そのためか、予選でもフォーカス1、5、6、11位、アコード2、3、4、7位、キア8、9、10、12位と程よく散った結果となった。決して特定の車種が早いわけではなかった。
決勝では中国人魂炸裂の激しい鍔迫り合いがスタート直後から繰り広げられ、途中、フォーカス勢の2台、アコード勢の3台、キア勢の2台がクラッシュで消える荒れたレースとなった。最初にチェッカーを受けたのは、フォード・フォーカスの曹選手であったが、レース中の黄旗追い越しのペナルティーで6位、結果、キア・フォルテの慮選手の繰上げ優勝となった。
また、1600ccクラスでは、予選1,2位を奪取した北京現代のi30が序盤からリードを保ち、危なげなく優勝した。
CTCCを席巻するテインダンパーの次なる戦いは、四川省成都で6月下旬行われる。 |