さて、前回のレースより約1ヶ月を経て、ここ成都で2回目のCTCCレースウィークは夏本番の四川盆地、桁外れの猛暑の中でのスタートとなった。水、木、金曜日と続いたテスト走行は、連日の気温が35~38度、路面温度で48~60度と言う信じられない暑さの中、ドライバー、タイヤ、エンジン、メカニック、そして我がテインエンジニア達の体力勝負でもあった。特に、タイヤの熱ダレにはセットアップが進まず、各チームのエンジニアを酷く悩ませていた。また、今回は排気量1400ccの南京汽車MG3にもテインSpecialized Damperが装着され1600ccクラスに特別出場。北京現代チームではElantraのフロントだけにSpecialized Damperを装着。そろそろ、勝利の方程式の一つにテインダンパーが加えられたかもしれない。
続いて土曜日の予選。テインのサポートするFord・FOCUSは、セッティングも決まり、1,3,4,5位と上位独占。2位に食い込んだのがHONDA・ACCORD Car No.10、この車もテインN1ダンパー装着車であった。
決勝前夜は激しい雷雨となり、サーキット路面を綺麗に洗い流してしまった。せっかく昨日までにコース上のレーシングラインにできたラバーグリップも期待できない。
そして、昨晩の雷雨の名残か1600ccクラスの決勝は雨の中でスタートし、1、2週目に多重クラッシュが発生! Specialized Damper装着で期待のMG3も敢え無く撃沈!! しかし、北京現代・ElantraのCar No.15は、しぶとく3位表彰台を勝ち取る。続く2000ccクラスの決勝では、雨も上がり殆どの車がドライタイヤでのスタートとなった。しかし、Ford・FOCUSも予選順位を生かせたのは、前の2台のみ。そのポールポジションのCar No.2も序盤こそリードを保ったものの、予選2位のHONDA・ACCORD Car No.10に詰め寄られる。後方では、レインタイヤでスタートし、フォーメーションラップ中にドライタイヤへ交換をしたKIA・Forte Car No.7が迫ってきた。暫く膠着状態が続くも、ラスト1周で4位走行中のFord FOCUS Car No.3の左フロントタイヤがブロー、KIA・Forte Car No.7に交わされ5位となる。優勝は辛くも逃げ切ったFord・FOCUS Car No.2曹宏煒選手が前回優勝のハンディウエイトを跳ね除け優勝を飾った。
CTCC次戦は、初開催の内蒙古で9月上旬に行われる。 |