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中国ツーリングカー選手権 Rd.7 上海
2000ccクラスFord FOCUSが1~3位独占!メーカータイトル獲得!
1600cc クラス北京現代i30貫禄のワンツーフィニッシュ!!
 
上海サーキットは、「上」の字を模したコースレイアウトが特徴的であり、F1も開催される国際サーキットである。CTCCでは1600ccクラスのスピードを考慮し、1周2,46kmのショートコースで行われ、よりエキサイティングな展開を想定している。
今週は、さわやかな秋晴れの中、水曜日の朝からテスト走行が始まった。コース幅が広いため、2000cc,1600ccの混走で各セッションが行わる。前回、北京から約1週間のインターバルで行われたこのレース、タフさが自慢のメカニックにも疲労の色は隠せない。
ここでも、2000ccクラスではFord FOCUSが些細なメカニカルトラブルを伴いながらも、タイム的には順調な滑り出しを見せた。一方、HONDA Accordは、セットアップが決まらず低迷。また、1600ccクラスでは、北京現代が安定して早い。上海VW POLOは、ホームレースにも関わらず低調であった。
土曜日、予選は早朝から雨。各チームとも昨日までのセットアップデータを元に雨天用のセットアップを模索する。結果1600ccでは、北京現代i30 15号車,北京現代i30 32号車,日産TIIDA 2号車。2000ccでは、Ford FOCUS 4号車、KIA FORTE 7号車、Ford FOCUS 3号車の順となった。
そして迎えた日曜の決勝、1600ccのスタート時は、雨は上がっているものの路面は濡れているという状況。しかし、殆どの車はスリックタイヤでスタート。この手のコンディションでは予想通りの展開。しかも、いつも荒れる1600cc。スタート直後の1コーナーでのスピンはお約束。コーナー進入のブレーキングでリアを滑らせ、バックで前の車にぶつかったり、TIIDAに至っては同士討ちが発生。途中セフティーカーが入り、その隙にピットインしたのは上海大众POLOの2台。パンクとサスペンショントラブル。ホームレースで何とか結果を出すべく必死の作業で送り出していた。優勝は、北京現代i30の15号車。2位に北京現代i30の32号車、3位はHAIMAの7号車であった。
続く2000ccの決勝では、スタート直後、FOCUS 2号車が絶妙なスタートで9位から6位にジャンプアップ!前を行くAccord 10号車を難なく交わしFOCUS 4号車、KIA 7号車、FOCUS 3号車、FOCUS 2号車の順で一時膠着状態。その後方では、FOCUS 1号車がマシン不調でじりじりと下がり、アコード勢はあちこちでスピン、コースアウト、10号車はそのままリタイア。中盤になってFOCUS 2号車がFOCUS 3号車をパス。そして、残り5周となった1コーナーでKIA 7号車がFOCUS 4号車を交わしトップに立った!ところが、残り1周でFOCUS 4号車が最終コーナー手前でKIA 7号車を力ずくでパス!扉をこじ開けるような通常のレーシングアクシデントでコースアウトしかけたKIA 7号車。この間隙を縫ってFOCUS2、3号車も続き、FOCUS勢のワンツースリーとなるが、最終周の1コーナーでKIA 7号車が、抜かれた腹いせの様な勢いでFOCUS 3号車に激突!! FOCUS 3号車は、1コーナーをフルカウンターで抜けぎりぎり持ちこたえたが、KIA 7号車はコースアウト。コースに復帰したものの追突によるトラブルでストップした。
そして、FOCUS4、2、3号車の順で無事ゴール!! Ford FOCUS初の表彰台独占、メーカータイトル獲得でサーキットは多いに沸いた。
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