2011年CRC 第一戦は、中国黒竜江省辺境の小さな町、火山や温泉で有名な五大連池市で開催された。
今年の第一戦は、例年と違い常勝のN4クラスのトップチームが出場せず、これら前方集団の後でずっと優勝の機会を狙っていたN4クラスのFLYTIGER(飛虎車隊)とSPEED ONE(速一車隊)の一騎打ちとなり衆目の人気を集めた。
S1~3クラスでは、TEIN・HG・スペシャライズドダンパー装着車の殆どすべてが参加し、氷と雪と厳寒の中で戦った。
金曜日、まず市内でスーパースペシャルステージが行われた。ここSS1では、FLYTIGER(飛虎車隊)の9号車がトップタイム、同チームの10号車は第2位に。
SS2は、すべてのステージが市街地より60kmほど離れた山口湖自然公園にて行われた。9号車は依然としてトップをキープ、SS2およびSS3ではベストタイムを叩き出す。S3クラスの中ではシビックFD1の17号車が速く、何台ものN4クラスの前に割って入った。まさにドライバーの実力勝負。
SS3、10号車が痛恨のトランスミッショントラブルで戦列を離れる。
SS4、リードする9号車はエンジンのオーバーヒートが発生。しかたなくスピードを緩めた。その隙にSPEED ONE(速一車隊)の12号車は、順調に上位に上がってくる。しかし、残念ながらこちらの若いドライバーはSS6でコースアウト、脱出に17分を要した。一方、調子に乗るシビックFD1の17号車は順調に上位に進出。それもそのはず、このシビックFD1にインストールされているのはTEIN・HG・スペシャライズドダンパー。氷と雪と厳寒の試練の中で、TEINダンパーはその性能を再度実証した。
そして、最終日、厳寒の中、固唾を呑んで待ち続けたスペクテイターは、劇的な1幕を目の当たりにした。当然、17号車が総合1位でゴールかと思っていたが、最後のSSでトランスミッショントラブル発生!17号車は、手に入れかけた総合優勝が遠のいてゆく、本当に惜しすぎる。
最終的にS3クラスの車両が総合上位3位までを獲得し、TEIN・HG・スペシャライズドダンパー装着の17号車は第2位を獲得した。
S4クラスでは、同様にTEIN・HG・スペシャライズドダンパーを装着したシボレー・クルーズの37車と46車がクラス1,2位を獲得した。 |