5月27日から29日までアルゼンチン コルドバを基点に世界ラリー選手権の6戦目、プロダクションカー選手権(P-WRC)の3戦目となる2011ラリーアルゼンチンが開催された。
今回、ロシアのウスペンスキー・ラリーテクニカは第1戦・第2戦同様、昨シーズンシリーズ2位のパトリック・フローディンとドミトリー・タギロフの2台のGRB型インプレッサをPWRC参戦。
テインのGr.Nダンパー FRS SPECを装着したパトリック・フローディンは、シェイクダウンでP-WRC勢のトップタイムをマークし、今回こそは優勝争いに絡むことが大いに期待された。ドミトリー・タギロフも順調にメニューをこなし万全の準備で本番に挑む事となった。
ラリー開始前から、サービスパークには大勢のファンが訪れ、アルゼンチンでのラリー人気の高さを伺わせる。
ラリーは木曜日の午後のスーパーSSからスタートした。ここでパトリック・フローディンは2番手タイム、ドミトリー・タギロフは7番手と好位置につける。
翌日もパトリック・フローディンはSS2、4、5、6でベストタイムをマークしこの時点で2位に26秒差と大差をつけて余裕のペースかと思われた。しかしこの後、給油後にエンジンがかからなくなるトラブルが発生しSS7を走行できずスパーラリーとなってしまった。
ドミトリー・タギロフは堅実な走りで、Day1終了時には3位に浮上した。
巻き返しをはかるDay2もパトリック・フローディンはSS10、14でベストタイムをマークし一時は2位に浮上したが、またもや電気系トラブルで40秒のペナルティーをもらい、この日は3位で終了した。
ドミトリー・タギロフもこの日は随所で早さを見せ、安定した走りで4位で終了した。
Day3は、このラリー最長の48.21kmのSS16から始まった。ここでパトリック・フローディンは2位を53秒引き離すスーパータイムでベストを奪うと、そのまま2位でフィニッシュした。ドミトリータギロフも最後まで速さと安定感を見せつけ3位でフィニッシュした。
非常にタフで厳しいラリーであったが、1セットのダンパーで走りきり基本性能の高さと耐久性を証明することができた。
次戦は両ドライバーが得意とする、超高速ラリーのフィンランドでの勝負となる。今回の勢いを継続させ、次は1-2フィニッシュを目指す。 |