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プロダクションカー世界ラリー選手権 Rd.4 Neste Oil Rally Finland
P-WRCパトリック3位、タギロフ入賞。S-WRCユハ入賞
 
7月28日から31日までフィンランド ユバスキラを基点に世界ラリー選手権の8戦目、プロダクションカー選手権(P-WRC)の4戦目となる2011ラリーフィンランドが開催された。
 
ロシアのウスペンスキー・ラリーテクニカはアルゼンチンまでと同様に、昨シーズンシリーズ2位のパトリック・フローディンとドミトリー・タギロフの2台のGRB型インプレッサをP-WRCに参戦させた。
また、今回はCZ4AをR4規定に改造し、S2000勢を相手にフィンランド国内選手権チャンピオンのユハ・サロも参戦した。
 
テインのGr.Nダンパー FRS SPECを装着したパトリック・フローディンが、地元フィンランド勢を相手に優勝争いに絡むことが大いに期待された。ドミトリー・タギロフも前戦アルゼンチンのセットアップが好調だったため大きく変更すぜに本番に挑んだ。
 
フィンランドもアルゼンチン同様、ラリー開始前から、サービスパークには大勢のファンが訪れ、ラリー人気の高さを伺わせた。
ラリーは木曜日の午後からスタートした。初日はパトリック・フローディンは2番手タイム、ドミトリー・タギロフは11番手と無難なポジションからのスタートとなった。ユハ・サロはS2000勢に引けをとらないタイムでステージをこなしていたが電気系トラブルによりストップ、スーパーラリー適応となってしまった。
 
翌日もパトリック・フローディンは順調にステージをこなし首位を走行。ドミトリー・タギロフは堅実な走りで、徐々に順位を上げていった。ユハ・サロもS2000勢の中で、2番手・3番手タイムを何度も記録しR4規定の車両の性能の高さとテインダンパーの性能の高さを実証した。しかし、SS9にてパトリック・フローディンとドミトリー・タギロフの両車にサスペンショントラブルが発生し、パトリック・フローディンはスローダウン、ドミトリー・タギロフはスーパーラリー適応となってしまった。
 
巻き返しをはかりたいDay3もパトリック・フローディンはベストタイムを出すも、ライバルも負けない走りで譲らず、最終的に3位でフィニッシュとなった。ドミトリー・タギロフも堅実な走りを続け9位入賞でポイントをさらに重ねた。ユハ・サロは最後に車両トラブルがありペースが上がらなかったものの、この日もS2000勢に負けないタイムを叩き出し、速さを見せ付けることができた。
 
超高速でジャンプも数多くある厳しいラリーであったが、新たなアイディアも生まれ次に向けて進化できる材料を見つけられたラリーとなった。
 
次戦はターマックとグラベルの両方を有するスペインでの開催となる。パトリック・フローディン、ドミトリー・タギロフの両者はさらにポイントを積み重ねシリーズ上位を狙う。
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