11月10日から13日までイギリス ウェールズ地方にて世界ラリー選手権の最終戦、プロダクションカー選手権(P-WRC)の7戦目となる2011ウェールズラリーGBが開催された。
ロシアのウスペンスキー・ラリーテクニカはパトリック・フローディンとドミトリー・タギロフに加え、弱冠21歳の若手ニキタ・フィリポフの3台のGRB型インプレッサを参戦させた。また、ラリーフィンランドにも参戦しスーパータイムを連発し2位に入った、ヤルコ・ニカラもフィンランド同様、TEIN Gr.Nダンパーを装着し参戦した。
今年のラリーGBは、木曜日のデイ1のSS1、SS2はターマック、SS3からグラベルという構成で4日に及ぶイベントとなっており、クルー・メカニックともに非常にタフなラリーとなった。
初日、2日目 SS10まではパトリック・フローディンが4本のベストタイムをマークしトップ、ヤルコ・ニカラが5本のベストタイムをマークし5秒差で2位、3位のクスチェスコにはこの時点で1分34秒の差をつけ早くも勝負はこの2台に絞られる展開となった。しかし、SS11でヤルコ・ニカラがコースオフ。車両のダメージも大きく、スーパーラリーも続けられず残念ながらリタイヤとなってしまった。ドミトリー・タギロフは序盤はなかなかペースが上がらなかったが、デイ2終了時点では6位まで順位を上げてきた。
デイ3は有名なスイートラムを含む128kmのステージ。2位とのタイムさも大きく余裕があるパトリック・フローディンはペースを抑えながらも4本のSSトップをマークし首位をキープ。ドミトリー・タギロフも5位まで順位を上げてきた。
デイ4もパトリック・フローディンは安定したタイムをマークし、最終的に2位に約6分差という大差で2連勝を飾った。ドミトリー・タギロフも徐々に順位を上げ4位入賞を獲得した。
パトリック・フローディンは今シーズン、序盤につまずき、シリーズチャンピオンは獲得できなかったが、最後の2連勝により速さをアピールしシリーズ2位を獲得した。ドミトリー・タギロフはP-WRC初参戦ながら、コンスタントに成績を残しシリーズ9位という好結果を獲得することができた。
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